~ SDGsの前に、「公害」は終わっていない① ~
知っていますか「イタイイタイ病」
患者のほぼ全員は女性、特に子を持つ35歳以上
どこにでもSDGs「持続可能な開発目標」が掲げられ、「私達はSDGsに取り組んでいます」というPRがされていいます。「持続可能」の真逆は人間が引き起こした最悪の環境破壊、人の命さえ奪った「公害」でした。SDGsが叫ばれる今、「公害」は昔のこと、終わったことなのでしょうか。
日本の公害の原点は「足尾銅山鉱毒事件」です。鉱石の製錬による廃棄物を渡良瀬川に流し、下流域に水質・土壌汚染をもたらし、広範囲な「公害」を発生させました。この公害を引き起こした「廃棄物」:残滓は今でも渡良瀬川上流に積み上げられています。この残滓があり、緑がまだまだ戻っていない地域は「立ち入り禁止」区域になっています。
私たちは「公害」についてどれくらい知っているでしょうか?「四大公害病」のなかで「水俣病」については多くの人が「知っている」と思います。しかし「水俣病」の他についてはどうでしょうか。
「いのちの花」サロンでは他の公害病について取り上げ、第1回目は、カドミウムが蓄積されたコメや水の摂取で骨がもろくなり、激しい苦痛をもたらす「イタイイタイ病」についてです。痛みの壮絶さは「息を吸うとき、針1000本か2000本で刺すように痛い」という患者の言葉に残されています。
話題提供者:井上 法久さん
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